そばな高原鉄道軌条の敷設分岐器>製作(2)(表示中)

 振り分け分岐器
製作-2

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分岐器は様々な形のレールから構成されています。これらのレールの内,特に強度を必要としないものはアルミのレールを加工しました。
一方,枕木はセラガンバツ材をカットしました。長短を組み合わせて材料を節約します。
アルミレールの加工

(1) 基本レール主レール

実物では2本のレールが継ぎ目板で接続されていますが模型では分割する必要が無いので1本のレールで作りました。このレールは緩和曲線のない直線と円で構成されています。(図の)

(2) リードレールウイングレール

これも継ぎ目板で接続されているレールですが,1本のレールとしました。曲げ加工の際にウイングレール部に反りが生じないようにします。(図 の水色)

(3) ガードレール

分岐器のガードレールというとA型のイメージが強いのですが,3線式では簡潔なデザインの方が良いと思い,箱根登山鉄道参考写真)に倣ってC型です。(図 の赤色)

(4) トングレールと転轍棒

基本レールとトングレールの底部をそれぞれカットし,側面 は基本レールとトングレールの凹凸を噛み合わせて密着させました。(右写真)

左右のトングレールを繋ぐ転轍棒は長さをネジ調節できるようにし,転轍棒とトンクレールの結合は関節構造にして滑らかにトングレールを押し引きするようにしました。

(左写真) トングレール,基本レール,主レール,リードレール,ウイングレール,ノーズレール,ガードレールを枕木の上に並べて組立前のチェックをしています。

分岐器は短いレールが多く,他の箇所では使えない端材を無駄なく使っているので様々な塗色のレールが混じっています。

(5) トングレールの関節構造
トングレールが正確な動きをするように リードレールとの接続は関節構造を考えて作ってみました。

軸受けの材料(3組分) (右写真)
真鍮板(長さ100mm,幅9mm,厚さ1.5mm)真鍮パイプ(長さ10mm,径5mm),真鍮小片(長さ9mm,2mm角)

軸受けの作り方 (左写真)
右側;径5mmの鉄棒に真鍮板を巻き付けて万力で締めると「マッチ棒」が出来上がります。
中央;
真鍮パイプと真鍮小片を「マッチ棒の頭」に詰めました。
左側;「マッチ棒の頭」に半田を染み込ませて完成です。

軸受けの取り付け (右写真)
 
トングレールの後端をコの字形に切り取り,レール底部と頭部の途中まで4mmのネジを切ってネジを通し,回転軸としま した。
(黒色が鉄・トングレール,白の金属色がアルミ・リードレールです。)

(6) 枕木の切り揃えと固定

枕木の長さL はレールの曲線と一致するように,次式で計算しました。(枕木番号n が同じになる,n1,n2の枕木は同じ長さです。)
   L=Xa+Xb250≒0.82×n2 250〔mm〕   ( n=0,1,2,3,・・・,17)

軌きょうはポイント部,クロッシング部など精度を要する部分を正しく作るために,製作中は枕木を合板に接着剤で固定しておきます。(右写真)

固定した枕木上にレールの取り付け位置を記入すれば一種の原寸図 となり,レールの長さや形を決めるのに便利です。

分岐器 製作-2

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