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継ぎ目板の製作

継ぎ目板は長さ2000mm,幅10mm,厚さ2mmのアルミ平棒をカットして作りました。
下図がサイズです。高さ以外は実際に使用されている
継ぎ目板を1/8.4に縮尺した値です。
必要な継ぎ目板を多量に作る(そばな高原鉄道の場合,約200枚)には切断箇所が少なく加工しやすいことが条件です。強度的には鉄で幅9mmのものが最適ですが,手に入らなかったのでこのアルミ平棒を使いました。

加工は次の3工程です。
(1) アルミ平棒を長さ67mmにカットします。
長さ2000mmの平棒からは29枚の継ぎ目板を作ることが出来ます。

(2) 幅10mmの平棒のままではレールの側面の溝には入りませんから,角を丸く削り,継ぎ目板として使えるように左図のように加工します。
幅を9mmに切り縮めるよりは10mmの角を落とすほうが楽なうえ, レール側面に嵌め込むので2本のレールの突合せ部がしっかり固定され強度も増します。

(3) 径3.5mmの穴を4箇所あけます。(上図)
通常はレールか継ぎ目板の一方を長穴にして寒暖によるレールの伸縮に対応させますが,長穴に加工する手間の割りに実効性が疑わしいので径3mmネジに3.5mmのネジ穴で対応させることにしました。
そばな高原鉄道では凍結対策のため軌きょうはコンクリート路盤に固定しません。大きな伸縮力を受けると軌きょう全体が動いて対応するようにしています。
すべての継ぎ目板とレールの穴が一致するように,同一のジグを使って全部の穴をあけます。

写真左− レールの側面を削った継ぎ目板用のジグ。(ジグの溝に,加工した材料をはめて穴を開けます。)
   中
−アルミ平棒5本(総延長10m)を一気に継ぎ目板(145枚)に加工しました。
   右−塗装して完成した継ぎ目板 。

製作メモ 〔継ぎ目板〕●使用機材・・・・・バンドソー(金鋸 でも可),ボール盤,グラインダー,金やすり
材料費・・・・アルミ平棒(厚2×幅10mm×長2000mm)価格300円
製作時間(継ぎ目板145枚製作で)・・・・平棒カット約3時間,角のアールとり約8時間,穴あけ約5時間
余談・・・・継ぎ目板とネジ類の合計は1箇所当り52円 (鉄製市販品の1/3の価格)です。同じものを多数作るのには根気が必要ですが,一度にまとめて作ってしまうと同一規格のものが効率よく作れます。
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