そばな高原鉄道車輌の製作 連結器 (表示中)    急行 home  行き↓

  そばな高原鉄道/標準連結器  製  作

 部品の製作

連結器の部品はAF7個が1セットになります。いずれも簡単な加工(材料のカットと穴開け)だけで作れるので製作時間は短時間です。
ただ,7個の部品を1種類,1個だけ作るのは非効率です。同じものをある程度の数,まとめて作っておきます。
端材が出ないようにE,Fの部品などは多目に作っておいても無駄にならないと思います。車輌の増備や部品の紛失,破損に備えます。

部品A1A2鉄アングル(20mm×20mm)を長さ40mmにカットし ,対称的に穴あけをしました。(右写真)

●切断機(砥石)を準備し切断する長さに設定するのは手間がかかりますが,切断面は綺麗で正確にカットできます。(1)

部品BC鉄角パイプ (16mm角)を長さ50mmにカットしま した。どちらも穴を開ける位置と数は同じで孔の径とネジを切るか切らないかの相違だけです。罫書きは一緒にまとめて出来ます。(左写真)

●金鋸でも容易に切れるので金鋸で切断したところ,カット面が粗く仕上げが大変でした。金鋸は仕上がりが切断機より劣ります。鉄材のカットは小物を除き切断機がよいようです。

部品D巾25mmの鉄フラットバーです。長さは車輌に合わせて決めます。
●ボギー車の場合,台車のセンターピン近くを支点にすると牽引力の伝達がよくなります。部品Dは一律の長さでなく, 取り付け車両に合わせて1台毎にその都度作ります。

部品E鉄角パイプ(16mm角)の 内法にピッタリ合うフラットバーが偶然?売り場にありました。長さ45mmにカットして4mmの長穴をあけました。(上写真の右下)
●4mmの孔を間隔21mmで開け,それぞれをフライス盤で2mmずつ外側に拡げて長穴にしま した。(穴の間隔は17mm〜29mmになります。)

部品F3m,4m,8mの鉄棒をカットし組合わせて作りました。(写真)

釘1本で十分代用できる部品ですが,自分自身が納得できるものを追求することが模型趣味を継続する原動力になります。
同じ形のものを作るにしても簡略化せず手間のかかる方法(タップとダイスを使うネジ込み式の接合)にしました。

この部品の製作で失敗しやすいのは
@止まり穴にタップを立てるとき,タップを折り易いこと・・・
A細い丸棒に真横から小孔をあけるとき,ドリルが僅かでもしなりながら回ると中心線とずれた向きに孔が貫通すること・・・です。

●径8mmの棒に捻じ込む4mmの棒の長さは66mmで端から6mmまでネジを切ります。タップを立てる下穴の深さは10mm以上必要です。
8mmの棒に3mmの棒を通す側面の孔は2.9mmではなく3mmのドリルが最適です。穿孔中に刃先が曲がって進むことがあり,必ず途中で確認して棒の固定位置を修正しながら正確に通します。

 塗装
 
(左写真)3輌分の連結器の部品です。下塗り(ミッチャクロン筆塗り)が終わり乾燥中です。
(右写真)
上塗りはラッカー(黒色)の吹き付けです。

  組立と連結状態

(左写真)4つの部品A1A2BC組立が終わ り,4方向から見たところです。組立には8本の3mmネジを使うだけです。これで完成なので部品Dによって車輌に取り付ければ使用できます。

(右写真)
部品EFによって連結した状態です。2つの連結器は密着に近い状態で,「1つの剛体」になりました。

連結器の高さが異なる車輌を連結するときは部品Eの高さを変えることで調整します。写真のように,Eを差し込む位置で高さが4段階に変わります。( 下写真)

 ● 1 当サイトは公開を前提にしていますが, 製作者自身の製作メモも兼ねています。後日,自宅や建設地での製作に必要な箇所を読んでいます。
製作者以外には役に立たない図面や数値が記されていたり,切断機の方が仕上がりが良い(上記)とか,下塗り塗料の種類まで書いてあるのはそのためです。
記録しておかないとどの様に作ったかを忘れ,同じ失敗を繰り返します。「前回はあそこにマジックインキのマークを付けて作り易かった」・・・等まで写真を見て思い出し,次回の製作に生かします。

連結器設計製作