そばな高原鉄道車輌の製作 連結器 (表示中)    急行 home  行き↓

  連結器/ EB10形・電気機関車

89mmゲージ電気機関車の連結器

そばな高原鉄道のEB10形機関車は国鉄の同形機関車のスケールモデル(技功舎製)です。当然,連結器も国鉄形のものが取り付けられています。

この連結器は使用が可能ですが,そばな高原鉄道内では連結器を共通化しており,他の車輌に付いている標準連結器に準じた連結器を取り付けることにしました。

増設する連結器は既に付いている連結器に併設するので,抵触を避けるため形や取付け方法が制約されます。

国鉄形連結器をそばな高原鉄道形の連結器に取り替えることを検討しましたが大きさと形が全く異なりスケールモデルが台無しになります。また,必要に応じて連結器を交換する方法も考えました。しかし,交換は機関車の一部を分解しないと無理でこれもうまくいきません。

設計1 (連結器を取付ける支点

まず,連結器を取り付ける場所を探しました。強度が十分にあり,牽引力が円滑に伝達される場所として既設連結器の取付箱に外付けするのが良さそうです。

連結器は脱線を誘発するような力を発生させる可能性があります。
不適正な力の伝達を極力減らすために連結器の腕を長くして機関車の車軸近くに支点をおき,支点では3方向の回転軸(xyz軸)を組み合わせて 「押し引き」以外の力が伝わらないようにします。

(右上図)既存の連結器取付箱に部品Aで増 設する連結器を吊り下げます。部品Bは3/8インチの長ナットを加工し関節構造で取り付けます。
部品C
は連結器の長い腕で,3/8インチのボルトをそのまま使い部品Bに捻じ込みます。Bの中でCが自由に回るのでz軸方向からの捩れの力は伝達しません。
設計2 (連結器の形)

増設する連結器は既設の連結器を避けて空きスペースに収まる形になるので連結器らしくない形になりました。

通常の取り付け方でないために連結器を取り付ける2つの支点間には大きな段差があり,部品Dには強い曲げの力がはたらきます。変形させないことと作り易いことを考えて箱型にしました。

部品Dを使わず,部品Cをもっと長い金属棒にしてクランクレバー状に曲げてもよいのですが,棒の太さを12mm位にしないと強度が足りず,部品Bも大きくなるので無難な金属箱にしました。

部品E
は標準形連結器の部品E(参照,標準連結器と共通の規格です。長さだけ標準形より長くしてガタツキを減らします。

この連結器は普段は取り外しておき,客車を牽引するときにのみ取り付けます。
着脱は簡単で,長い金属棒(部品C)を車体下に潜り込ませ,クランクハンドル(部品E)を廻す要領で長ナット(部品B)に捻じ込んで取り付けます。

連結器設計製作