そばな高原鉄道車輌の製作 連結器 (表示中)    急行 home  行き↓

  連結器/ EB10形・電気機関車

部品の製作

部品A

機関車に連結器を取付ける金具です。巾25mmのフラットバーを「の字」形に曲げて作りました。
車輌毎に連結器の高さが異なるそばな高原鉄道では連結器に高さ調整機能が必要です。部品Aの水平方向の取り付け軸によって上下に首を振って高さ調整をします。

部品B

走行中の連結器の動きはほとんどが水平面内の首振り運動です。部品Aと部品Bとの間の関節構造で,この首振り運動を担います。

部品Bを金属棒から作るのは大変なので,市販の長ネジ(径:W3/8)を使うことにした設計です。径の大きなネジ切りを省略するので簡単に作れます。
製作は部品Aと部品Bとの間の関節構造の軸(ネジ使用)を取り付けるだけです。長ネジの中央部を金鋸で切り欠き,ここから垂直方向に軸を通す穴を開けました。

部品C

部品Cは部品Bに捻じ込み,自由に回転できる状態で使用します。部品B(長ネジ)に合わせて径3/8インチのボルトにすれば加工する箇所はほとんどありません。部品Cといっても長さ180mmのボルト の2箇所に4mmの孔をあけただけです。
ボルトは金属棒より価格が安い材料で,ネジ部分を上手く利用すると金属棒以上に様々な使い方が出来ます。好んで使っている材料です。

部品Cがボルト,部品Bはナットと意識的に対にしていますが,これには目的があります。

この連結器は客車を牽引するときに臨時に増設するだけで,普段は取り外しておきます。連結器の着脱は部品B,Cによって行ない,ボルトを廻してナットから外す要領で連結器が外れます。
連結器の着脱は線路上に機関車を置いたまま長いクランクハンドルを回す要領で部品C(ボルト)を部品B(ナット)に嵌めたり外したり して簡単に着脱ができます。部品A,Bは常時取り付けたままにしてあります。

部品D

組立てると箱形になりますが,チャンネル(コの字形鉄材)を曲げて2枚皿を作り,4本のネジで向かい合わせに張り合わせました。
部品B,Cも同様ですが製作材料を先に決めて,その材料に合わせてサイズや細かい部分を考えています。
それを「設計」(前ページ)と称しているので「製作」(現ページ)とは「設計」に間違いの箇所が無いのかを確認しているようなもので順調にすすみます。

部品E

部品Eは連結する相手側の連結器に関係する部分で「標準連結器」の規格に合わせなければなりません。
ただ,標準連結器には「押し」の力を加える古典機のバッファーに相当する部品(標準連結器部品A)が付いていますが,これを省略したので,連結部分が曲がりやすくなります。これを防ぐ目的で部品Eは(標準連結器部品Eより)長くしました。

連結器の取付

通常,連結器は端梁に取付けますが,既に端梁にはスケールの連結器が付いているので別の場所に取り付けました。

条件的に良い場所としてスケールの連結器の取付箱に外付けです。
床下の様々な機器を避けると低い位置に吊り下げる形になってしまい,最も低い部分は線路から3cm位の高さになります。

(写真左) 下側から見た取り付け状態です。既設の連結器取付箱に部品A,B,Cが取付けられています。

増設する連結器は部品C(ボルト)を部品B(ナット)に捻じ込む方法にして連結器を使用しないときはここで取り外します。

連結器設計製作