そばな高原鉄道軌条の敷設軌きょう>併用軌道/製作急行 home  行き


  併用軌道  製 作

(1) レールの固定

SPF2×4材は樹種と個々の木の特性で材質が異なります。あまり節が目立たず捩じれや曲がりのほとんど無いものを選びました。
レールを取り付ける2×4材は2本を平行に並べて「すのこ」状に組立ます。

レールの取り付け位置に線を描き入れ,所定の位置をトラスネジ(直径2.8mm,長さ20mm)で固定しました。
(右写真) 2×4材に 共用レールと3インチ半ゲージのレールを取り付けたところです。

枕木が無い方が軌きょうは簡単に出来上がります。
鉄道模型なので見かけを抜きにすることはしませんが,ただ人が乗って走るだけならばこの「軌きょう」で実用になります。
ウリン枕木による軌きょうに比べて製作時間は1/10,製作費は1/3位です。

2×4材を台(横桟)にして,その上に2×4材を2本平行に並べていますから,高架線の様な感じに出来上がりました。
(左写真)車輌を載せたまま,一端を持ち上げても全く撓まない頑丈な軌きょうになり, 鉄道連絡船の「桟橋」の様な使い方も可能です。

 

(2) スペ ーサーの製作

「踏み板」をレール間に隙間なく張るには,レールの底部と犬釘(=トラスネジ)の頭の部分を切り欠いたスペーサーを入れて凸部をスペーサーの中に隠し,その上に「踏み板」を張 ります。

(右写真)
スペーサーを貼り付けるとレールの上に出ていたトラスネジの頭もスペーサーの中に沈み込みました。

トラスネジ(=犬釘)の頭の高さはレール底面から3mm程度になります。そこでスペーサーの材料は厚さ3mmのベニヤ板です。
薄いベニヤ板はカッターナイフで切ることが出来るので,スペーサーは厚紙を切る要領です。

(左写真) 
製作した4枚のスペーサーです。
トラスネジの取り付け位置が少しずれていても,切り欠きを追加すれよく修正は簡単です。

 

(3) 踏み板の取り付け

踏み板は節や木目が目立たず,均質な材質のラワンが適していると思い,厚さ15mmの板を加工しました。

この軌きょうには継ぎ目板を取り付けません。「桟橋式」の併用軌道なので他のレールとの接続は継ぎ目板では無く,軌きょう どうしを直接,接合します。

(左写真) スペーサーの上に踏み板を重ね,接着剤と真鍮釘で取り付けました。

踏み板の取り付けも終わり,最終仕上げと塗裝を残した屋内用の「併用軌道」です。
駅舎の根太の上に直接掛け,床を縦断する形で使用します。

(右写真) フランジ通過範囲を4mmだけ空け,その他はレールと板を密着させます。板の切断がシャープであることが必要です
写真を見ると接着剤を塗布した分だけ踏み板がレールの頭より高くなったような気もします。

この併用軌道の取り付け場所を>

 

 


併用軌道設計製作