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実感的な線路は鉄道模型の景観の一つに加えたいものです。現在はコンクリート製の枕木が主流になりましたが,やはり鉄道の景観 は木の枕木と犬釘の組み合わせに捨てがたい魅力があります。 そばな高原鉄道ではこの従来タイプの軌きょうを製作し,敷設しています。

(1)枕木間隔を利用する曲線軌きょう
線路は曲げ加工済みのレールを設置場所に並べて組み立てたり,原寸図とレールを重ねて組み立てる場合は現物合わせですから計算を必要としません。
しかし,緩和曲線など複雑な線形になるとこのやり方では不都合な点があり,そばな高原鉄道では設計図から計算によってレールと枕木の接合位置を決め,軌きょうを組み立てる方法をとっています。

この方法についての考え方は〈私と鉄道模型 9〉枕木の間隔と線路の形に記してあります。

曲線軌きょうの製作 (以下は円形の軌きょうの実際の製作例です。)

    レールと枕木     継ぎ目板     軌きょう組立

(2) 橋梁上の軌きょう

第1橋梁(形)
デッキガーダー桁の鉄橋上に設置する軌きょうです。このタイプの鉄橋は軌きょうが目立つので,できるだけ実物に近い形にしました。

橋梁上の軌きょうの特徴は長い枕木と脱線防止レールにあるので枕木をスケールにし,3インチ半(89mm)ゲージのレールを1本追加して脱線防止レールのようにしています。
橋梁上のレールを4本にするためには移線器が必要 になります。

(右写真)
枕木のサイズと間隔はほぼスケールです。

  
第1橋梁の関連ページを

 

第3橋梁(形)

頻繁に水濡れし,冬には落雪の衝撃を受ける箇所(第3橋梁)の軌きょうです。 そのため,通常の軌きょうよりは頑丈さと耐水性を高めた軌きょうにしました。

また,車輌は第3橋梁(デッキガーダー橋)上の直線部に緩和曲線区間を通って進入しますので,緩和曲線を描く軌きょうと橋梁上の軌きょう を一体化して製作しました。

 第3橋梁の軌きょう menu  設計    製作

(3) トンネル内の軌きょう

トンネルの坑門(出入口)から 内部へ1.25m入った所から15mの区間を<トンネル仕様>の軌きょうとしました。
トンネルはヒューム管を利用しているので天井が低く路盤は円筒内面(凹面)であり,壁面の結露と水の染み出しに備える必要があります。

これらの点を考慮し,軌きょうと道床が一体化した防水性もある構造です。

 軌きょうの製作 menu  設計    製作

(4) 併用軌道(形)の軌きょう 

路面電車の併用軌道や鉄道踏み切りは車や人が線路上を通行できる様に造られています。

鉄道模型ではレールを踏むことは避けなければなりませんが,庭園鉄道の大きさになれば強度も増し,レール上を歩いても壊れない構造にすることが出来ます。

そばな高原鉄道は野外を走りますが通常とは異なり,乗り降りは屋内(鉄道室や駅舎)でのみ行う「上履き乗車」です。

その場合,屋内の線路については床と同じように素足で普通に歩くことができないと不便です。
駅舎内では床板の中にレールを埋め込んだ感じの「併用軌道」にしました。

 駅舎内の線路 menu  設計    製作

 

 

 軌条の敷設/支線 ・路線図