トンネル内の軌きょう 製 作 |
レールの準備 トンネルに少し入った,長さ15m(ヒューム管6本分の長さに相当)の区間をトンネル仕様の軌きょうにします。必要なアルミレールは3mのものを15本(3線式軌きょう5個分),継ぎ目板とボルト・ナットは区間の両端も含めると各々36枚と60組になります。 (右写真)レールの加工前にラッカーで側面を手塗りしました。一目でアルミと分かってしまう質感を抑えレールらしさを出します。写真では8本ずつ同じように並べてみましたが色を塗らないアルミレールは太く白みがかって重量感がありません。 (1) 曲線半径を求めるためにヒューム管の接続箇所毎にヒューム管の軸の折れ曲がり度を測定します。(この方法については私と鉄道模型>隧道内の線路をご覧下さい。) (2) ヒューム管の軸の折れ曲がり度から曲線半径を求め,レールをカットして継ぎ目板取付用の穴をあけます。(カットする長さは<設計>の項の計算式に従います。)
(3) レールのネジ固定位置にマークします。
● 内軌(共用レール)のマーク 位置は曲線半径に関係しますから,レールの長さの割合で比例計算してマークします。 ● 3インチ半ゲージ外軌(中間のレール)は最後に取り付けるのでマークする必要はありません。 |
枕木の準備*1
(1) 長さ3mのレールに枕木(板)は20枚取り付けます。全長が15mの区間では100枚必要です。 (右図) レール配置とネジ取り付け位置の図です。枕木上の赤矢印はレールにマークした▼に対応します。 |
(2) 板材をカットしてレール取付け位置の線,ネジ留め位置の線を各々記入します。 (左写真)1×4材をカットして,ジグを使い,レール取り付け線などを記入しました。 |
(3) 防腐 ,防黴のためにキシラデコールの液の中に浸します。
|
レール取り付けネジの準備
レールの枕木への取付けは木ネジ(径3mm,長さ10mmのワッシャーヘッド)を使いました。 |
軌きょうの組立
(写真左) 枕木 にレール(5インチ外軌)を取り付け中です。電動ドリルで浅く下穴を開け,電動ドライバーでネジ(ワッシャーヘッド)を締めます。 (写真中) 内軌レールと枕木とのマーク位置を合わせて軌きょうを組立てていきます。曲線半径が大きいのでレールの曲げ加工は必要ありませんが,レールが所定のカーブになるように枕木を万力で固定して組み立てています。 (写真右) 5インチゲージのレールを固定後,間に3インチ半ゲージの外軌を取付けました。5インチゲージのレールで形が出来上がるので,間に入れるレールには木ネジ取り付け位置のマークは必要がありません。 |
完成した軌きょう (写真) レールを枕木に固定する犬釘(=ネジ)を2列,12本に して線ではなく面で固定します。これで軌きょうは変形しにくく通常のタイプよりもずっと頑丈になり,メンテナンスの軽減をはかります。
|
製作メモ 〔軌きょう=15m〕●使用機材・・・・・
テーブルソー,電動ドリル,ドリル用木工錐,三角やすり ●材料費・・・・アルミレール(45m) 約28,000円,ねじ/ワッシャーヘッド(長さ10mm/16mm,1,200本)約 2,800円,SPF(1×4)材(長さ1820mm,13枚)約2,600円,継ぎ目板関連(継ぎ目板参照)約1,900円 ,塗装(キシラデコール)約1,000円, 製作費概算 36,300円 (2,420円/m) |
トンネル内の軌きょう 設計 製作(表示中) |
に戻る |