そばな高原鉄道>車輌の製作> 回転整備台 (表示中) 急行 home 行き↓ |
駆動状態での整備 小さな模型車輌 の場合,走行に不具合があれば手にとって調べることが出来ます。一方,人が乗れる大型模型の車輌ではそう簡単にはいきません。 特に機関車は軽いものでも30kg以上の重さがありレールから浮かせて保持すること自体が困難です。特に蒸気機関車は車体を横倒しにしたり裏返して整備することは構造的に 不可能です。 ●機関車の牽引力は動輪の軸重に関係 するため機関車が軽いと牽引力不足になります。これを避けるために軽い機関車はわざわざ重りを積んで重量を増しています。 そこで,機関車はレールに載せた状態で整備することになりますが,不具合箇所を見つけたり整備点検するには動輪を回転させた走行状態でチェックすることも必要です。 実際の走行に近い状況をつくり出し整備する方法としてこの「回転整備台」を製作しました。 ●回転というのは転車台の様に車体が旋回するのではなく,動輪を回転させる(=走行状態を作り出す )意味の回転です。 最終的には実際に線路上を走行させるにしても,製作場所(室内)ならば走行や整備に必要な器具が揃っており調整も楽なので,機関車の走行条件を様々に変えながらテストをすることが出来ます。 ●実際の鉄道では検車や試作研究の走行テストに「軌条輪」や「台車回転試験装置」といった名称のものが使われているようで,これらをヒントにしました。 |
回転整備台の設計
A
深溝玉軸受 B
軸受固定軸 C
鉄アングル |
回転整備台の部品(上の設計図の部品番号に対応します。)
部品A
部品B
部品C
部品D
部品E,F |
回転整備台の組立 (写真上段/左・右)軸距90mm,C型蒸気機関車を載せられる状態にしました。 (写真下段/左)軌間127mmと89mmの変更はベアリングを取り付けたアングルの位置を変えます。 (写真下段/右)輪じくを回転整備台に載せて車輪を手で回しても台から落ちることはありません。 |
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作業時間 約35時間
製作費 合計 約4400円 (1ユニットあたり約1100円)
余談(材料価格あれこれ)鉄道模型は極力自作することで経費を節約します。その場合,購入方法と材料の選定で製作費にかなりの差がでます。 |
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