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1 車台の製作 |
製作してから十数年たった電気機関車・技功舎/EB10型(1988年頒布キット)を完全に分解し,新規製作の気分で組み立て直してみました。 |
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車台を構成する部品 部品は次の9種類28個のみでこれらをネジ留めして組み立てます。 (写真→)-------------- 1 床板 2 フレーム 3 フレーム取付用アングル 4 前端内梁 5 前端梁 6 前端梁上板 7 側梁 8 軸箱守 9 横梁 (説明↓)-------------- 1 床板 厚さ3mm,61×23cmの鉄板でこれ自体がかなりの重量です。 機能は床板では無く,板状の車台(シャーシ)という感じです。バッテリーを載せ,モーターや2軸の車輪を取り付けるには最適な形です。 2 フレーム 床板が頑丈なのでフレームは軸箱守などの足まわりの部品を床板に取り付ける金具の役割 が中心です。 鉄板のチャンネルで作りますが,2本で60箇所の穴あけが必要です。 3 フレーム取付用アングル 床板にフレームを取り付けるためのL型金具です。鉄のアングル材をカットして作ります。 4 前端内梁 部品番号2のフレームとつなぎ,長方形のフレームになります。 |
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5 前端梁 この機関車の特徴は多数のリベットがあることで,前端梁だけで118本のリベットが付いています。 小さなリベットの入手が困難で,東急ハンズで見かけた2mmの真鍮球で試してみました。その方法は鉄板に1.8mmの穴をあけて皿モミし,真鍮球をこの穴に置いて裏から半田付けするという面倒なやり方です。 頭の丸い銅や真鍮釘をカットしてリベットのようにし,接着剤でとめるのが簡単とも思いましたが,接着剤の使用には抵抗があるのと,釘のカットにも時間がかかるので,真鍮球で試 してみたわけです。 この半田付けには約8時間かかりました。時間的にはリベット打ちや接着剤による方法と大差ないような気がします。キットのアルミリベット/頭の径2.8mm/は使いませんでした。 (上写真)リベットを「打った」表側と裏面とを並べてみました。裏面は半田の跡はありますが滑らかです。リベットを実際に打つと突起が出るので,真鍮球を使う方法にも多少長所があります。 6 前端梁上板 前端梁と側梁の高さをそろえるための板ですが,車体を載せたとき,外から見えるのはこの部分と側板だけになります。ネジが目立たないようにネジ留め箇所は皿モミし,皿ネジで取り付けます。 7 側梁 床板の縁に取り付ける1mm厚の鉄板で,アングルから作ります。左右合わせて50本のリベット(真鍮球)を付けます。5個並べて,同時に半田付け出来るので,50個付けるのに約30分という効率の良さでした。 8 軸箱守 厚さ3mmの5角形の鉄板2枚と長方形のスペーサーを半田付けして1個の軸箱守を作ります。大型の半田鏝で付けると以外に簡単でした。強度も十分あり ます。 1枚の板でこの形を切り出すとすると,3mm厚の鉄板なのでかなりの労力がいる筈です。(右写真) 9 横梁 左右のフレームに跨って繋ぐ鉄板で,床下に肋骨のように取り付けます。 |
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車台の組立 上記の部品のみでこの状態になります。 初回(1989年)の製作時に合印の刻印を打ってあるので,それにしたがって組み立てます。 (左写真)組み立て終わった車台です。 |
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大部分を現物合わせで穴あけしたので刻印が無いと正確な再組み立ては不可能です。 組立はステンレスのネジを使用しました。 ほとんどが径3mmと2mmです。一部装飾的な箇所は,径1.7mmのネジを使います。 この後,軸箱守に軸箱,車輪などを取り付けていきます。 (右写真)床板上部はネジの頭も出ず,完全にフラットになっています。床板の穴は電気配線を通すためにあいています。 |
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