そばな高原鉄道の建設をすすめている高原の自然を紹介します。

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カラマツ 
冬のカラマツ林

落葉松とも書くように冬はすっかり葉を落とし日が射 しこむと林は明るい雪原になります。(写真左)
北西の強風は枯枝を折り雪の上に散乱させます。大きなものは長さ数m,直径5cm程もあり松笠の付いているものが多 く落下します。(写真右)

カラマツの松笠は直径が1〜2cmと小振りです。(写真中)
この松笠をリスが齧りますが,同じ松笠でもアカマツの方が美味しいようです。
(リスに聞いたことがないので真偽のほどは不確かです。)
カラマツのグランドカバー

林の中を歩くと腐葉土の柔らかな感触が伝わってきます。この感触の小道を作ろうと,カラマツをグランドカバーにしています。
柔らかさを出すためには厚く敷き重ねなければなりませんが,薄く敷くだけでも雑草が生えず,湿り気が保たれ泥濘(ぬかるみ)や土埃は抑えられます。
 
(上)
小さな木片(チップ)とカラマツの落葉を混ぜて敷きます。こうするとチップ,カラマツ共に単独のときよりも土との馴染みがよくなり,飛散し難くなります。

 
(中)風で落ちてきたカラマツの小枝を拾い集め,長さ数センチにカットして敷きました。枯れた小枝や松笠は折れてすぐに歩きやすくなります。

 (下) 伐採したカラマツは翌々年には樹皮が簡単に剥がれるようになります。 板状の広い面なのでこの樹皮を敷き詰めるのが最も簡単です。半月も経つと感触がよくなってきます。
 
カラマツの芽吹き
初夏を迎えてカラマツが一斉に芽を吹き,林の色が急に薄緑色に変わります。(左写真 )

植物の芽吹きは枝の先端など一部から始まりやがて全体に広がるものだと思っていましたが,カラマツは写真のように樹のすべての枝から一斉に芽が伸び始めるようです。

秋になると「落葉松」は一斉に葉を落としますから,葉を付けているわずか6ヶ月間が太陽の光を受ける貴重な期間で,樹全体が適期の到来を今か,今かと待ち構えていたという感じの芽の出し方です。
(カラマツに聞いたわけではないので真偽のほどは不確かです。)

 
カラマツ材の利用

カラマツは北海道・長野・岩手などで多く植林され,自然林も長野県以北の標高1300m以上の所に多く見られるそうです。

そばな高原鉄道の自然条件もカラマツの生育に適しているらしく,何処にでも幼木が頭を出してきます。

この自生してくるカラマツを伐って,丸太のままでいろいろな製作に利用しています。材木としてのカラマツは木目が綺麗で強度も十分ですが,常温でヤニが染み出すことや樹皮を剥がした丸太を素手で持つと直径0.1mm位の棘が刺さるなど,扱いにくい点もあります。

(写真は長さ2〜4m,直径15cm〜25cm位のカラマツの丸太で,組み合わせ部分のカットとボルトを通す穴あけが済み塗装中です。カラマツ材はボルトで組立てると小屋やデッキの骨組みに利用できます。2×4材とも相性の良い材料です。)
カラマツの紅葉
地球環境の変化で異常気象を惹き起しているのか2006年の秋はなかなか訪れませんでした。

例年は8月下旬の白樺から始まり, 広葉樹の紅葉が終わる11月上旬に,カラマツの黄変,続いて落葉が始まります。

今年は9月に入っても白樺の葉が緑のままと思っていましたが,広葉樹の紅葉は一層遅くなり,カラマツと期間が重なりました。
広葉樹とカラマツが一緒に落葉すると,趣の違うカラマツの紅葉を見なかったような気がします。

 

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