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箱根登山鉄道![]() 軌道は全線単線で,小田原から箱根湯本までは緩やかな登りですが,箱根湯本を過ぎると急勾配になり,スイッチバックが3ヶ所,最小半径30mの急カーブが 6ヶ所あり,カーブでは摩擦を減らすためにレールに水を撒きながら通過する,というのも大きな特徴です。 (左写真)小涌谷(こわきだに)駅で(単線)行違いのために停車中の強羅(ごうら)行,クモハ1003号車.対向車より撮影 ![]() (右写真)80パーミルの勾配標,運転室の後方より撮影 |
![]() (左写真)小田急線と箱根登山線の接続部です。ここから,3本レールが始まります。写真の小田急線電車 は渡り線を通り,写真右隅のレールに入線しました。小田原駅ホームより撮影 この区間に乗り入れる小田急線の車輌は東京・新宿からほぼ10分間隔で直通運転されている急行,特急(愛称ロマンスカー)が多く,かなり長い編成です。 一方,箱根登山鉄道の車輌は(急カーブ通過のため)路面電車を思わせる短い車輌が2,3輌編成というのが面白い対比です。 小田急線の最新車輌がゆっくりと単線区間を走る。ホームの短い風祭(かざまつり)駅では湯本寄りの1両だけを駅員が手動でドアを開閉する。こんな風景が日常的に繰り広げられていることを,反対側の終点/東京・新宿側で忙しく乗降する利用者(私もその一人)は想像もしていません。 ![]() |
![]() その点で,箱根登山鉄道にはデュアルゲージ,スイッチバック,三線分岐器など,高原鉄道に取り入れたいもの,イメージをふくらませるものが随所に見られます。 (左写真)上大平台信号場のスイッチバック.左線路を上ると宮ノ下駅に,右線路を下ると大平台(おおひらだい)駅 (スイッチバックの駅)に達します。 |
![]() (左写真)終点強羅(ごうら)駅に登ってきたモハ104号車.到着後,写真中央に立っている4本の給水栓から,摩擦を減らすための水がタンクに供給されました。 |
2004.4.記 新宿−箱根湯本間の直通急行が無くなるなど,運行状況が変わり現在は上記と異なるところがあります。(2011.2 追記) |
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