そばな高原鉄道軌条の敷設線路工事 (表示中)    急行 home  行き↓

レールの接続 1 (曲率の変更)

そばな高原鉄道はカーブの多い小さなレイアウトなのでレールの描く線形は設置場所に合わせて細かく変化します。そのため個々の軌きょうとしては同じ形をしたものは無く,レールの基準長(=3m)内に直線部や曲線部が入ります。
枕木と犬釘で軌きょうを自作しているので緩和曲線などの自然な線形が描けることになりますが,別のよい点は完成した軌きょうの線形を細かく手直しすることができることです。

たとえば,複雑な線形の軌きょうはどんなに形を正確に作ったつもりでも,実際にその場所に置いてみると修正が必要になります。
また,分岐器や鉄橋,トンネルなどでは最初にレール位置が確定するので,これらから延伸してきたレールどうしを付き合わせて接続しなければなりません。この接続には曲率を一致させる作業が必要です。
 

レールの曲率変更

右図のように,軌きょうの敷設の際に左右から伸びてきたレールが食い違うことがあります。
図A左右の軌きょうは同じ曲率(=枕木間隔は共にm)ですが,数センチ食い違いが生じています。

この場合レールの曲率を変えて滑らかに接続することになります。方法は枕木の取付け位置をずらせば簡単に曲率は変えられます。関連事項が枕木の間隔と線路の形にあります。
図B一部の枕木間隔m間隔n1,n2,n3・・・にするとこの部分の曲率が変わり左右のレールを滑らかにつなぐ事が出来ます。

 レールの曲率を変える(=枕木間隔を変える)方法は犬釘を少し緩め,図の矢印の位置を叩くと枕木がずれますから適当な本数の枕木を少しずつ ,万遍なくずらしていきます。
目的の形が出来上がりましたら,犬釘を締め直します。
通常は内軌側枕木を移動してレールを曲げ,外軌側の枕木は移動させないようにしています。
注:この方法 による手直しは犬釘がしっかりレールを締め付ける堅木(ウリン,セラガンバツなど)では上手くいきますが,木質の柔らかいヒノキ,マツ,ヒバなどでは犬釘が緩むかもしれません。 また,頑丈な鉄レールをこの方法で曲げ直すのは不可能です。

レールの接続 2 (継ぎ目板)

レールの曲率を変えると軌きょうの内軌,外軌(3本のレール)の長さの関係も変わります。そのため接続する相手側と現物合わせで接続位置を決め,レールをカットして継ぎ目板を取付ける穴をあけなければなりません。

レールのカットと穴あけ

図のように,曲率を調整した右側の軌きょうを相手側の軌きょうに重ねて みると長すぎる部分が分かります。
この突き出た部分をカットし,ヤスリで整形します。
重ねてみるとレールの曲げ方やスラックなどによる軌間の不一致も分かります。この食い違いもペンチなどで修正します。

継ぎ目板を取り付けるドリル穴の位置決めにはジグを使うと作業が楽にすすめられます。ジグはガイドも兼ねるので穴が正しい位置にあけられます。
また,枕木にドリルチャックが当って通常のドリルでは刃先が届かない場合,ロングドリルを使います。
写真レールを切断後,ジグとロングドリルを使っての穴あけです。 このジグについてはレールの加工をご覧下さい。

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