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列車停止標識

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模型製作は文字通り,実物の形を模して作りたいので,できるだけ現物を見るようにしています。
列車停止標識は設置されている状態では見たことがありませんが,交通博物館に実物の展示があります。
見たところ標識の色彩は汽笛吹鳴標識よりはかなり赤みを帯びています。出来るだけ現物に近い色にするために,塗料売り場を探しまわりました。
(1) 列車停止標識の

列車停止標識は汽笛吹鳴標識をひとまわり小型化した感じで,よく似ています。そこで,材料と構造は汽笛吹鳴標識と同じにしました。

縮尺比は2/8.4(スケールの2倍の大きさ)とし,原寸を基に した標識板のサイズは右図のようになります。(単位mm)

支柱の長さは汽笛吹鳴標識よりもずっと短く,運転士からの視線はかなり低くなる位置に設置されているようです。

基礎部分は羽子板(金具)付きのコンクリート製で, 汽笛吹鳴標識のものと共通です。(製作の様子は汽笛吹鳴標識にあります。)

(2) 標識板の製作

加工したアクリル板の厚さは5mmです。もう少し薄い方が実物の感じに近くなりますが,2mm.の皿ネジで取り付けるには厚みが必要ですし,強度と接触したときの安全 性を考慮しました。

(1) アクリル板をカットし,ヤスリで周囲の角を落としました。(怪我予防 の為です。)

次に,アクリル板の色分けする箇所にケガキ針で線を引き,支柱に固定するための径2mmのネジ穴もあけました。
(透明ブロンズの板がフラッシュの光の反射で銅板に見えます。)

(2) 黒に塗装する部分にマスキングテープを貼り,”赤燈色”のアクリル塗料を筆塗りしました。

吹き付けよりも厚塗りになり筆跡も残ってしまいますが,野外に設置するとまったく気になりません。

(3) 黒の十字はマスキングテープを縦,横の2回に分けて貼り,黒色のラッカーを吹き付けます。

写真は横方向の吹き付けが終わり,縦方向にマスキングテープ(透明タイプなので判別できません)を張 って,これから黒色のラッカーを吹き付けるところです。

(3) 列車停止標識

完成した列車停止標識です。
支柱の色が黒だと十字形の黒と連続してしまうので白い支柱の方が綺麗です。
ただ,アルミは塗装しても剥げやすい難点があり,黒のままにしています。

 余談  標識の色 ・・・・実物の色を再現するのは大変です。塗料を混合して色を作る技術も有りません。デジカメで撮った色を何度も目に焼き付けて塗料売り場で色を探しました。
やっと妥協できる色としてオリエンタルレッド(水性合成樹脂塗料/パピオカラー)という色を見つけて塗りました。
上の写真でも分かるように,同じものでもデジカメの色やディスプレイの発色は条件次第で別の色に見えます。自分の目で色をしっかり区別する能力をつけないと,何処か実物と違う「模型」を作ってしまいそうです。
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