そばな高原鉄道軌条の敷設線路曲線標 (表示中)

曲線標

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そばな高原鉄道は林間の鉄道なので曲線部が多くなり,様々な半径の線路が連続して続きます。
曲線標はこれらの曲線部のアクセントにもなり,線路の雰囲気をつくります。

(1) 曲線標の材料と形

5インチゲージの場合,実物の1/8.4の大きさで作るのが普通ですが,小さなものを忠実な縮尺でつくると逆に違和感があるので,曲線標も他の標と同じ縮尺(現物の2/8.4=2倍の大きさ)としました。
(右図)

断面が直角二等辺三角形の柱は2.7mmの桧角棒を対角線でカットしました。三角柱は2cm,2cm,2.8cmにすると現物の2/8.4になりますが,材料の都合でやや太めに作りました

(2) 曲線標の土台のパイプ

曲線標の下部は他の標と同様に鉄パイプをコンクリート土台に埋め込んだ構造です。
安定を良くし,腐食を防ぐのが目的です。

鉄の四角パイプの一部を切り取って三角形の柱の形に加工します。

加工手順(右奥から左手前に5段階)
(1)25mm角パイプを12cmにカット。
(2)縦,横方向に金鋸で切り込み入れ。
(3)更に切り込みを入れて切り取り。
(4)左右の隅のところで折り曲げ。
(5)つき合わせから水が入らないように半田付けし,裏側に5mmの水抜き穴 開け。

(3) 曲線標の数字

曲線標(三角柱)の広い側面には線路の曲線半径が記されています。実物が〔m〕単位で示されるところを,そばな高原鉄道では〔cm〕単位としました。

650(曲線半径) 半径650cmのカーブであることを示します。

反対側の狭い2面は

C(カント)=0そばな高原鉄道では全線カントは0とします。
S(スラック)=3mm,そばな高原鉄道の規格です。
TCL(緩和曲線長)95cm
CCL(曲線長)=810cmを表します。

数値はそばな高原鉄道の設置場所での値です。

(4) 完成した曲線標

標の頭部は一定の角度で正確にカットしないと綺麗な仕上がりにならないので,卓上スライド丸鋸を使い切断角度と位置を正しく揃えています。
作ってみると,柱の材料を太くしたため頭部の角度がやや鈍角になっています。現物ではもう少し鋭角になっているような感じです。

塗装は白黒共にペンキを筆で塗り,文字はラッカーの吹き付けです。
実際の曲線標の文字の大きさと字体はバラつきが大きく,統一された規格の文字で無いような気がします。
とりあえず写真のような文字にしてみました。文字の大きさと文字間隔は今後の製作では微調整をする予定です。

 製作メモ  材料費 (10個分)・・・・ 桧角材/支柱(長さ1820mm,27mm角,@735円)約273円,鉄角パイプ(長さ2700mm,25mm角,@980円を使用)約436円,セメント/砂/砂利 約500円,塗料 約500円 合計約1709円 (1個当たり約171円)

●製作時間 (10個分)
・・・・12時間 +(文字入れ1個当たり) 4時間
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