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DD20形 補助機関車 | |
駆動装置 |
個人イアウト(庭園鉄道)では急カーブの線路が避けられません。カーブ対策をした駆動装置です。 |
設計の準備/調べる。探しまわる。 5インチゲージの機関車を白紙状態から設計して作るのは初めてです。完成に漕ぎ着けなければなりませんが,走行性能だけは妥協したくないので,試作1号車から,いきなり左右独立車輪(左右の車輪を独立して駆動する構造)の機関車になりました。
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歯車やチェーンについての知識が全く無く,性質や形状,どんな規格になっているのか等を調べることから始めました。設計よりもこれらの下調べに多くの時間を費やしました。 |
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駆動部の設計 |
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下図のように,駆動部は3つの部分(減速/差動/伝動)で構成しています。差動機は自動車の差動機を真似しています。
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駆動部の製作 |
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A 平歯車による減速 |
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平歯車はモジュール1で,歯数が18,36,50,70の4枚です。減速比は1段目が18:70,2段目が36:50なので,全体では1:5.4になります。
平歯車のシャフトの径は10mmです。深溝玉軸受(6200ZZ)を自作したケースに入れて軸受にしました。 |
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B 独立回転車輪と差動装置 |
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傘歯車(ベベルギヤ)は使用条件に合わせて加工する半完成品を購入しました。
歯車の軸穴を目的の径(6mm,10mm)にし,ボス部分を切り詰め,止めネジのネジを切りました。
差動機(差動装置)は2個の傘歯車(ピニオンギヤ)をケースごと回転させます。車軸側の傘歯車のシャフトは10mm,ピニオンギヤ側のシャフトは6mmの真鍮棒です。 |
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C チェーンによる伝動 |
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スプロケットは歯数が14で片側にボス
のあるB型です。 |
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D モーターの取り付け |
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歯車による回転力の伝動はモーターと歯車の取り付けを同じ金具に一体化してしまうのがよいと考え,全体を
二枚の金属板に取り付け,ユニット化しました。 |
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(注1)
メーカーのwebサイトを調べてみると,チェーン
使用が不適当とする条件があげられていました。この台車では多くが該当し,問題があるのかも知れません。 |
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DD20形補助機関車 駆動装置 |
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