(1) 建築場所の条件から決まる小屋の形と基礎
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建設場所・・・唐松林の中の傾斜地(勾配1/4程度)に建てる小屋なので,基礎の位置と建物の形に制約があります。
床面積を建築確認が不要な5.0m2とし,唐松を2本だけ伐り根の掘り起こしが最小限になる場所に建てます。
(左写真)木を伐り下草を掃った駅舎建築場所の斜面です。手前のコンクリートの台は高架線1の終端で,線路をこの位置から駅舎内のホームに続ける計画です。
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屋根・・・傾斜地に建てると床が高くなり,屋根からの落雪処理は容易です。
屋根の勾配を強く(勾配3/4)し,棟木を南北方向にした切妻屋根にして雪を東西方向に落とします。
日射量の少ない北面の屋根上は雪が長く残り,北側への落雪は堆積して春遅くまで融けません。
▼ 基礎・・・寒冷地の建物の基礎は凍結に備える必要があります。凍結深度は40cm位になるので独立基礎を多数作るのは不経済です。
傾斜地形に合わせて上段Aと下段Bの2つに分割した基礎にしま
した。
(上図)駅舎の建設場所の地形と屋根の形,基礎配置のプランです。
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