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椎茸 
原木栽培の椎茸 2012.5.26
原木伐採から始めて,椎茸栽培は数年間継続します。このページは2007年としてまとめてありますが,実際は原木の伐採(2003年),収穫(2006-2007年),収穫(2012-2013年)の様子と写真です。
2006年-2007年の収穫

ミズナラとコナラ,2種類の椎茸菌による4通りの組み合わせで原木栽培をしてみましたが,いずれの組み合わせでもほとんど差異が見られませんでした。
肝心なのはホダ木の管理にあるようで樹種や菌種をどうこういうレベルに達していない初心者そのものの実績です。

(写真左)形が崩れ少し収穫が遅れていますが2種の椎茸です。

(写真右)原木を地面に寝かした状態では均整のとれた形になりました。笠の上 には小枝まで載せていました。
収穫した2種類の椎茸

自家栽培に向いた椎茸菌として収量よりも品質と味に重点をおいたものを薦められましたが,確かに肉厚でしっかりした椎茸が収穫できました。

生活の場とは離れているので最適なタイミングで収穫できるとは限らず,傘が開きすぎたり,「干し椎茸」になるものまでありますが,原木栽培した採りたての大きな椎茸は最高の味と香りです。

(写真)2種の椎茸です。最大の大きさのものを並べてみましたが,調理で熱を通すと少し小さくなりますが肉厚でボリュームは満点です。
原木の伐採と植菌(2003年)から9年経過した2012年の様子です。
2012年春の収穫
これまで椎茸の収穫は秋が主で春はあまり発生しませんでした。今年の春は天候によるのか多量の収穫がありました。発生が少なかったホダ木は重くそれらから多く出たようです。

東京電力福島第1原発事故の影響が椎茸の露地原木栽培にも及んでいます。
収穫した椎茸については被害を受ける条件は低かったと考えていますが(チェルノブイリ事故でも影響が日本のきのこ類に出るなど),きのこ類はセシウムを取り込みやすい性質があることが分かっています。放射性セシウム137Cs(半減期30.1年,事故での放出が多量)も例外なく蓄積されていると思われます。今春の豊作を単純には喜べない気分です。

調べてみたところ,2012年4月現在,放射能被害の範囲は広く,栃木・茨城・宮城・岩手・千葉の一部で基準値を超え,原木シイタケは出荷停止の措置がとられています。
(写真)春の椎茸は秋のものよりも小振りで した。
原木の伐採と植菌(2003年)から10年経過した2013年の様子です。
2013年春の収穫

ミズナラとコナラを原木にして椎茸栽培の植菌をしたのが2003年の秋ですから,今年(2013年)は10年目になります。

この冬は例年に比べて寒さが厳しく,多雪で5月になっても雪が融けず椎茸の発生は当分先のように思っていました。

その後、気候が一転し冬と夏が交互に入れ替わる様な日が続き椎茸は驚いて目を覚ましました。

原木は2グループあり,2種類の種駒を各500個打ち込みました。これまでの収量は記録していませんが,春と秋の両方で40〜60本位は収穫できており,そろそろ500本は採れた勘定になります。
(写真)
原木が雪に埋まって水平になったまま放置されていたので椎茸は直角方向に伸びだしています。
原木の樹種による生育の違いは無いと思っていましたが,ミズナラとコナラでは異なる色の椎茸がでました。
山(寒冷地)から里(温暖地)に原木を運びました。寒冷地では数日の差がでる収穫適期のずれが,温暖地では生長が早く,2日間にすべての椎茸が収穫できる状態になりました。椎茸も浦島太郎のように人里に出て来ると時間が早く進むようです。

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