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そばな高原鉄道の道床

仮設線路であれば軌きょう(レールと枕木とを一体化したもの)を並べただけでも線路が出来上がります。しかし,模型鉄道では線路は重要な景観の一部であり,鉄道のイメージを大きく左右します。

分岐器や線路を眺めるだけでも楽しい,そんな魅力を線路に感じている方も少なくないと思います。


そこで,最も鉄道らしさを感じるバラスト道床を一部の区間に作ってみることにしました。

コンクリート製の水平な路盤が出来上がっているので実際の鉄道のようなバラストは必要がありませんが,枕木の高さが2cm程度あり細かい砕石を枕木の間に入れてバラスト道床の感じをだしました。
枕木の路盤への固定

枕木を路盤にモルタルで固定する方法については技功舎「庭園鉄道の建設」にあり,この方法(砂利の洗い出し)で敷設するつもりでした。

しかし,高原鉄道の冬の気象条件では枕木とモルタルの間に染み込んだ水が凍結して路盤からの剥離が懸念されます。
そこで枕木はモルタルで固定せず,基本的には路盤に置くだけという構造です。

道床の条件としては,次の3点を満足しなければなりません。
(1) モルタルを使わないで軌きょうをあそびをもたせた方法でとめる。

(2) 実感的にするのに砂利(バラスト)を使用。ただし,この砂利が周囲の土(花壇や植栽)に混じらないようにする。

(3) 唐松の落葉が砂利(バラスト)に混じると砂利なのか唐松の絨毯なのか分からなくなるので,その対策を講じる。
道床の設計

設計した道床の 断面は右図のようになります。

路盤の両端に煉瓦を張るので軌道面は平面的な感じが強くなります。

煉瓦と枕木の間に挟み物を入れ水平方向の動きを規制します。
また,枕木の浮き上がりを抑え,水平を維持する必要があるときはコンクリート道床にボルトを立て,水平方向には多少あそびをもたせて留めます。

この煉瓦はバラストの飛散を防ぎ,軌きょうを敷いたままでのバラストの水洗い,軌きょうとバラストを取り除いての大掛かりな点検清掃が出来るようにします。

また,レールを跨いで煉瓦の上をシートや板でカバーすれば落葉を防ぎ,土や砂のバラストへの混入,風雪の保護,軌道の上が通路に使える等の利点があります。カバーはまだ試していませんが,規格化が難く,着脱の手間,保管場所など問題点はあります。
バラスト
バラストに使用する砂利をホームセンターで探したところ6号砂利という袋詰めのものが適当な大きさで感じが出るように思います。

砂利は,水捌けをよくするためにふるい分けして土や砂を取り除き,敷きます。日本の高原鉄道の代表,小海線(旧国鉄の最高地点を通過)では,凍結防止の為,この砂利洗いが行われていると本で読んだことがあります。

保守管理
凍結,落葉対策がこの方法で可能ならば,時々軌道の点検を兼ねて,軌きょうを取り外し,バラストを水洗いして,ふるいで砂やゴミを除けば完璧と考えています。
道床やバラストの保守管理の問題点は結果がまとまった時点で鉄道館にまとめる予定です。
 
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