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速度制限標識

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庭園鉄道では車輌によって安全な速度の条件が異なり,速度標識はアクセサリーの域をでませんが,運転者に適正な速度を意識させる点では「信号」本来の役割を果た しているのかも知れません。
(1) 材料・構造

速度規制標識は走行する車輌の近くに設置されます。接触しても怪我をしないように安全を最優先にしました。
強くぶつかると標識は土台ごとひっくり返る「超・柔構造」です。

右図のように,簡単な構造です。鉄の角パイプ(長さ170mm,19mm角)を埋め込んだコンクリート土台をつくり,標識板(トタン板 )を付けた支柱(18mm桧角棒)を土台に差し込むだけです。
土台は上部70mm程度を地上に露出します。

鉄パイプと支柱の接続部で分離しますから,ここで塗料の白/黒の塗り分けや標識板を取り外してのメンテナンス,撤去収納などが容易です。
そばな高原鉄道では季節,天候に合わせて軌道にカバーを したり,線路自体を撤去したりします。その便も考慮しています。

(2) 標識板の大きさ

実際の標識を1/8.4(5インチゲージの場合)の縮尺で製作することも可能です 。ただ,支柱を太めにしないと強度不足になります。

私はハガキ程度の大きさが違和感がなく適当と感じたので,縮尺比を2/8.4(スケールの2倍の大きさ)で作ることにしました。
この場合,原寸を基に各標識のサイズは次のようになります。(単位mm)

     

(3) 製作

標識板は0.27mmのトタン板を使いました。補強と怪我をしないように トタン板の周囲を5mmほど折り曲げ器で曲げてあります。
(左写真)


塗装はラッカー(スプレー缶)の吹き付けです。
文字フォントは多数調べてみましたが,結局普段使っているMSゴシックならばサイズを自由に決められるので,「Word」でプリントしたもので作ってみました。

数字2桁の場合,フォントサイズを280にして太字/白抜き文字を型紙にしています。(右写真)

●土台 の型枠は端材(2X4材とコンパネ)で,底板も無い単純なものです。(右写真)

2リットルのペットボトルをカットして下半分を使用する簡便な方法(汽笛吹鳴標識)もありますが,今回はこの形の土台を30個作ったので分解・組立が楽な型枠にし,5個の枠を6回繰り返し使いました。
土台製作の参考写真は
勾配標のページにもあります。

型枠の4隅には3角形の面木を細い釘で固定してからコンクリートを詰めます。
面木はホームセンターで購入しました。面木によってコンクリートの角が綺麗に仕上がり,欠けるのも防ぎます。


コンクリートに気泡が残らないように型枠にしっかり詰め,適当な硬さになるのを待ってから鉄パイプを差し込みます。
(写真:型枠を外して完成した土台です。)
 

(4) 完成した速度制限標識と解除標識
 製作メモ  材料費 (5組分)・・・・ 桧角材(長さ1820mm,18mm角,@336円を使用)約840円,トタン板(3X6尺,@1764円を使用)約400円, 鉄角パイプ(長さ2700mm,19mm角,@730円を使用)約230円,セメント・砂・砂利 約450円  塗料 約400円,型枠4隅の3角形の面木(長さ1820mm,@40円を使用) 80円,ネジ,他 約100円  合計(約)2500円(1組当たり500円)

●土台 ガーデニングの立札のように支柱を土に直接挿せば簡単ですが, 実感的にするために実際の鉄道と同様の土台を付けました。製作に手間がかかりますが。安定性,衝突時の安全性,耐久性,美観と泥はね対策,支柱と分離しての再塗装やメンテナンスなど多くの利点があ ります。

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